弁護士コラム

【コラム】交通事故で相手が過失を認めない場合の対処法は?

2024.10.19

JR王寺駅からすぐの桐山法律事務所では、このブログを通じて皆様に法律に関する幅広い知識と実践的なアドバイスを提供して参ります。日々の生活の中で直面する可能性のある様々な法律問題について、わかりやすく、かつ具体的に解説していくことで、皆様がより良い判断を下せるよう支援いたします。

交通事故問題、相続問題、離婚問題、不動産問題など、多岐にわたる法律分野における情報や有益な知見をお届けして参ります。

今回は“交通事故で相手が過失を認めない場合の対処法”についてです。

過失割合とは

過失割合とは、事故における責任の割合のことです。対人事故の場合、双方に一定の過失があるケースが多く、その割合は事故の状況によって異なります。過失割合は、過去の類似事故の裁判例を参考に決定されます。

過失割合が損害賠償額に与える影響

過失割合は、相手方に請求できる損害賠償額に直接影響します。被害者の損害額が100万円で、加害者と被害者の過失割合が9:1である場合、被害者が受け取れる損害賠償金は90万円(100万円×9/10)となります。このように、被害者側の過失割合の分だけ損害賠償金額が減額されることを過失相殺と言います。

保険会社から提示される過失割合への対処

相手方の保険会社から提示された過失割合は、必ずしも絶対のものではありません。特に、相手方保険会社が提示する過失割合は、相手方の過失を低めに見積もっていることが多いです。納得がいかない場合は、弁護士に相談し、交渉してもらうことをおすすめします。

相手方が過失を認めない場合の対処法

事故の証拠を提示する

実況見分調書や供述調書などの刑事記録、ドライブレコーダーや防犯カメラの映像、目撃者の証言などを提示し、事故状況を正しく伝える。

内容証明郵便を送付する

書面での交渉を行い、内容を記録として残す。内容証明郵便を利用することで、相手方に緊張感を与えることができる。

ADR・調停・裁判を利用する

交通事故紛争処理センターや日弁連交通事故相談センターなどのADR機関、裁判所の調停手続、裁判手続を利用し、解決をはかる。

弁護士に交渉を依頼する

交通事故を得意とする弁護士に依頼し、法律の知識や客観的な証拠を用いて、適切な過失割合を主張してもらう。

弁護士に依頼するメリット

適切な過失割合の算出

弁護士は、法律や裁判例の知識と経験をもとに、適切な過失割合を算定し、交渉してくれる。

保険会社との交渉の代行

弁護士に依頼することで、相手方や相手方の保険会社との連絡や交渉をすべて任せられる。

損害賠償額の増額可能性

弁護士が使用する「弁護士基準」は、保険会社の「任意保険基準」よりも高い基準となっており、多くの場合で損害賠償額の増額が期待できる。

早めに弁護士に相談

交通事故の相手方が過失を認めず、自分で交渉しても解決の見込みが感じられない場合は、早めに弁護士に相談することをおすすめします。特に、相手方保険会社との交渉は、弁護士に依頼することで、適切な賠償金を支払うよう交渉してもらえる可能性が高くなります。

JR王寺駅からすぐの桐山法律事務所では、交通事故に関する様々なご相談に対応しています。交通事故でお困りの方は、ぜひ当事務所までお問い合わせください。

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