弁護士コラム

【コラム】交通事故による「むち打ち」の症状、受診先、治療費を打ち切られたときの対応
~適切な治療を、適切な期間受けるためにも~

2020.12.01
【コラム】交通事故による「むち打ち」の症状、受診先、治療費を打ち切られたときの対応~適切な治療を、適切な期間受けるためにも~

こんにちは。奈良のJR王寺駅からすぐの「桐山法律事務所」の弁護士、桐山修一です。

このコラムでは、見落としがちな法律や制度についての記事をアップしていきます。

頭の隅でご記憶いただき、いつか問題に直面したときに「そういえばこんな話をきいたことがあったな」と思い出してもらえれば嬉しいです。

本日は、前回に引き続き、むち打ちのお話です。前回は「後遺障害等級を受けるためのポイント」という内容でしたが、今回は、症状やその受診先、治療費を打ち切られたときの対応について解説していきます。

むち打ちの症状は首の痛みだけではない

むち打ちの代表的な症状は、首の痛みです。しかしその他にも、手足の痺れ、めまい、不眠、頭痛などの症状が見られることも少なくありません。

そして重要なのは、これらの症状が事故直後に現れるとは限らない点です。「痛みがないから」「そんなに衝撃がなかったから」と受診を後回しにせず、“症状の有無にかかわらずにまず受診する”ことが大切です。

整形外科を受診して、MRI検査まで受けることをおすすめします

整骨院や接骨院は、病院ではありません。いわゆる「医療行為」をすることはできませんし、後遺障害等級の認定を受けるための診断書の作成もできません。まずは整形外科を受診し、その後必要があれば、整骨院や接骨院を受診するという順序を守りましょう。

また、整形外科を受診した際には、通常のレントゲンに加えて、脊髄・靭帯・椎間板・神経根の状態を詳しく調べられるMRI検査を受けておきましょう。これも、むち打ちを含めた怪我の有無や経過を客観的に証明するための大切なポイントです。

保険会社から治療費の打ち切りを迫られたときの対応

保険会社から「症状固定=治療費の打ち切り」を打診されることがありますが、この判断はあくまで医師が下すものですので、保険会社の言い分のみで決められることではありません。医師に相談し、治療の必要性を主張しましょう。

また、弁護士への相談も有効です。医師の協力を得ながら、“医学的・法的根拠のある治療の延長”を請求することができます。

弁護士には早めの相談を!事故直後がベストです。

弁護士には、打ち切りを告げられてから慌てて相談するのではなく、事故直後に相談しておくことをおすすめします。保険会社に決定権がないとはいえ、一般の方が曖昧な主張を続けても、なかなか物事は前に進みません。後遺障害等級の認定以前に、本当に必要な治療が受けられない、という事態にもなりかねません。

奈良のJR王寺駅からすぐの桐山法律事務所では、1時間の無料相談を実施しております。交通事故問題全般を数多く取り扱っておりますので、お困りの際にはお気軽にご相談ください。

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